WebLogロゴ昨日、いつものように本屋へ立ち寄りました。新書コーナーで"超簡単!ブログ入門”(増田真樹著 角川Oneテーマ21)が「買って!」とウインクしています。 

最初、題名を見て、「あれ?一昨日購入した新書本と同じものでは??(積読でまだ読んでいなかった)」と、まずは手に取り、内容を確認しました。 すぐにこれは「似て非なり」とわかり、著者の「経歴」「はじめに」「目次」「あとがき」という、いつもの購入前判断プロセスを経て、「読むべき必読書」と判断、レジに向いました。(アーまた買っちゃったと内心嘆息しながら・・) 

昨日は時間があったので、スターバックスで、iPodのクラシックを聞きながら、3時間半で一気に読み終えました。 ブログ分野の書籍としては、3冊目か4冊目になりますが、トップクラスの良書です。 このめぐり合いに感謝!!

いくつか抜粋で琴線に触れた部分を記録に残させていただきます・・
(引用始め)
P8 (はじめに)より ブログは、個人が考えたことを確かに伝えるためのウッブサイトのスタイルです。 (中略) ブログはさまざまな障壁を取り除き、”気づき”や”可能性”を与えてくれるものなのです。 (中略) 他の利用者との出会いをもたらし、気づきを与え、人との”縁”をより深く魅力的にするものです。つまりブログは人生そのもの。


P30 ブロガーのみなさんの言葉を多数聞いていると、「読者を感じる」とか「情報共有がしやすい」というキーワードが浮かんできます。


P36 「・・今日はこれからロンドンに移動です。ではまた!」で終わるたった数行の内容(http://www.metamix.com/code/archives/000241.php)でしたが、坂本龍一さんの多忙さやツアー中の緊張感がしっかりと伝わる内容でした。 (中略) 
生のメッセージ”を受け取ったことはありませんでしたので大いに沸きました。

[晩成は山口祐一郎さんと岡幸二郎さん(ミュージカルスター)の大ファンです。 その内の一人である岡さんは、ほとんど毎日ブログの発信をしています。(筆まめなんですね。 蛇足ですか彼は非常に能書家です。大学の時に書道が専攻でしたから、歌ではなく?!) 妻は外出から帰宅すると、まずPCを立ち上げ、この方のブログとファンのコメントを読むのを楽しみにしております。 私は彼の類まれなる歌唱力の大ファンでありますので、同じ男として彼の私生活のことまで興味はありません。 

しかし、彼の全人格の大ファンである妻は、何か変化があるたびに「ねえねえ、知ってる」と親切に彼の近況を教えてくれます。たとえば「帝国劇場の終演後、今は息抜きでタイ旅行だそうよ!」という感じで・・(妻は、ブログに自分のコメントを書くまでには至っていませんが、このようにRead Onlyのファンがコメントを残す人の数倍はいるんでしょうね)]


P41 ブロガーのMcDMasterさんも、ご自身のブログの中で「やはり、blog及びトラックバックを通じたつながりは、blog以前のネット・コミュニケーションよりもより蜜であり、よってリアルの場でも信頼を得やすいという側面があるとおもいます。


P57-63 ブログを電子メールの代わりとして使っている例があるのです。世界でもっとも有名な検索サイトを運営する『グーグル(Google)』社です。 

グーグルは、まず全員にブログを運営させました。社員は、ブログで仕事に関すること(業務報告書・資料、議事録などすべて)から、趣味に関すること、雑談やジョークなどあらゆることを掲載していきました。(中略)

グーグル社員の電子メールは一日に数百通とどいていたそうなのですが、ブログを全社導入してからほとんどなくなったそうです。(中略)

ブログによる情報共有は意外な効果を生みます。ブログは思いついたときにどんどん記事を掲載することができる。 (中略)電子メールで報告書を待っていれば、何時間、いや場合によっては何日もタイムラグが生じてしまう可能性があります。(中略)

ブログによる情報の伝搬速度は非常に速くなります。時間の概念ががらっと変わるといってもいいでしょう。(中略)部署を超えた連携がグーグルの成長を支えていると言っても過言ではありません。(中略)

グーグルの社内ブログにおけるもう一つの成果は、業務範疇意外の話題をブログに掲載することを許可したことです。 (中略)これにより二つの意外な発見が生まれました。 

一つは「暗黙知」です。「経験則」とでもいいましょうか。雑談の中に、自分では思いつかなかったようなアイディアやヒントの宝の山があるということです。(中略)グーグルのように社内全体でそれを共有することで、情報の宝を発見できるようになったのです。(中略)

もう一つの成果、社員同士の理解が深まるということです。ことばを交わしたことがない社員同士も、またいつも顔を合わせている社員も、ブログに掲載される雑談記事により、その人の趣味や性格、人格までもが伝わるようになったのです。 

[晩成がお世話になった、某米国巨大外資系の会社でも容赦なく送られる電子メールの嵐に翻弄されていましたので、このお話は大変新鮮です。グーグルの日本人社員の方にでも、その効用についてお話を伺ってみたいものです]


P72 過去、そして現在、未来を通じて、ブロガーの人格やその生き様すべてを伝えるのがブログというわけなのです。 日本では、ブログが普及し始めてまだ間もないですが、仮に10年間書き続けるブログが登場したときに、そのサイトは人生そのもの、その人の分身といってもいいでしょう。


P79 ブログを通じて生まれる出会いは、より密度が高く、現実社会に即した人との関係を生むもののように思えます。[まったく同感です。晩成]


P166 最強の口コミプロモーションとして 人と人との交流を促すブログは、ときには強力な口コミ効果を生むことがあります。 ブログの記事は、人々の強い共感を受けた場合、きわめて速いスピードで広い範囲に伝搬します。 (中略) 

日本のブログの歴史に残る、口コミの象徴となる事例は、大手ISPとして初めてブログサービス『ココログ』を提供した『ニフティ』の社長・古河建純氏のブログ『古河建純 インターネットBlog』(読者のトラックバックコメントも含めてご覧下さい:晩成http://furukawa.cocolog-nifty.com/blog/2003/12/post_5.html#trackback)で起こりました。 (中略) 

ある日、オンラインサービスの不調でブログサービスの不調で想像以上に長い時間の不具合が続き、利用者の不満は募りました。 その時です、古河社長は自分のブログで率先して事件の概要と謝罪の意を述べたのです。 (中略)

すべてを包み隠さず伝える古河社長の誠実さに、大勢の読者は心を打たれました。(中略)古河社長は謝罪だけでなく、状況を説明し、それに対処する社員にまで気を遣っていらっしゃった。(中略)

このことに共感した大勢のブロガーは、古河社長のブログを紹介し、瞬く間に「ニフティーを、ココログを応援しよう」という雰囲気ができあがっていきました。(中略)包み隠さず、すべてを伝えることの威力は、ブログのネットワーク上で顕著になるといえそうです。


P186 (おわりに)より ブログは、仕組みこそ日記みたいなものですが、距離や価値観の隔たりを越え、人の思いを分け与えられるものです。 記録され続ける人々の意志は世代を超え普遍的な価値を生み出していきます。 (中略)なぜなら印刷物と違い、当時のままの品質で残り続けるからです。 (中略)

おそらく何年後か、息子が成人になり、社会に羽ばたこうとするとき、このブログの内容は彼に勇気を与えるのではないでしょうか。 彼を支えてきたのは、目の前にいる人たちだけではなく、日本中、いや世界中にいる大勢の人たちだからです。みなさんの想いは、子供(次世代)にとって利用価値のある資産として残ること間違いはありません。
(引用終わり)


その他にも、私、晩成(雅号)の読書スタイルである「赤ペンによる傍線・書込み」を致しました。 めでたく本書は、私の蔵書印が押され、晩成図書館入りが決定しました。 本書には当然題名に示すとおり、技術的なことも書かれているのですが、全体を通じて感じられる著者の人柄、内容の豊かさのにより強く感心した次第です。 

勝手ながら、著者の増田真樹氏は、私にとっての「ブログ師匠」とさせていただきました。 今後、益々の活躍を期待しております。(直接お話や指導を受ける機会が訪れることを期待しつつ・・)

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