乃公出でずんば--サラリーマンお偉いさんの悲哀について(後編)--加藤秀俊先生の「隠居学」より 晩成の命名したタイトルに合わせ内容抜粋 

前編を参照)・・・まあ、こんなのはどこでも、いつでもみられる風景であって、毎日のようにYさん(退職前任)だの、Mさん(若手後任)だのが「不可欠」になったり「可欠」になったりしているのだが、始末の悪いのがいちばんエラいひとたち・・・つまり社長とか会長とかいったひとびと。とくに創業者といわれるひとびとは、七十歳はおろか八十歳をこえても社長の椅子にデンとすわってうごかない。・・・
こういう人物がいるとまことに困る。

人間だれだって寿命というものがあり、いつかは死ぬ。死ななくてもボケたりする。「乃公出でずんば」の精神も結構だが、死んでしまったらダイコウもダイコンもあったもんじゃない。そういう会社はかならずツブれます。歴史がそれを証明している。

人間、引き時がだいじ」 みずからの「不可欠性」をあまり過大評価せずに、「可欠」になってもだいじょうぶなように準備しておくのがよろしい。

可欠のひと」になったときこそが、組織のシガラミから人間が解放されるときなのだ。

ある大企業の社長さんに「顧問」ってなにするんですか、ときいたら、カラカラと打ち笑い、顧問というのは「コンモン」つまり「来ん者」であります。 あんまりしょっちゅう来られても困りますからと、おっしゃった。 けだし名言。 「可欠」人間はこうでなくちゃいけません。(後編 おわり)

加藤先生のご本「隠居学」実に愉快です。 肩のこらないというか、実に楽しい読み物です。 先生自身もわかりにくい漢字はほとんど辞書など当たらずひらがなカタカナ表記です、それより自由な発想を優先して、どんどん筆をすすめておられます。

しかし内容は、さすがに博覧強記。 また、遊びのひまつぶしでも、ちょっとした確認のために書斎から引っ張り出される蔵書の数々も、その内容たるやうらやましい限りでございます。

私なんぞ、サラリーマンの及ぶべくもありませんが、いつか私も同年代となった時(あと23年後で、25歳?!か−−笑い--75歳)には、加藤先生のように知的な空想に浸れる教養と珠玉の蔵書を持ちたいものだと思いました。 

さてちょっとまじめに会社の寿命について・・・

かつて会社の寿命は三十年という本が日経新聞社から上梓されたことがありました。統計からいくと、その当時はこれがよく当てはまったようですね。 日本の企業最近はもっと短くなっているのではないでしょうか。

それからすると、やはり旧財閥系といわれている、三井・三菱・住友などというグループは、企業またそれぞれの家として100年単位で存続を続けているのは脅威としかいいようがありませんね。

今朝ネットサーフしていて『上場しない「長寿企業」が元気な理由』 という神戸大学 加護野教授の 興味ある記事をネットで発見した。ご一読を。

(書き出しとキーワードのみコピー)
”好調な業績を謳歌していたかと思えば、数千億円にものぼる大赤字を出したり、
不祥事を起こし再建に手を焼いている大企業が少なくない中で、
上場しないで堅実に経営している長寿企業が関西に多く見られる。
その中には、1400年以上の歴史を誇る会社もある。
それらの長きにわたり生き残ってきた企業には、
大企業が学ばなければならないさまざまな知恵が隠されている。
「まず戦略ありき」はビジネスの常識か”

人を大切にする経営の効用
上場が企業の寿命を縮める

また、世界中で100年以上の歴史を持つ長寿企業がどのように経営してるか調査され(『リビングカンパニー』(日経BP社)として上梓されているとのこと。最後にこれをコピーさせていただきました
さてあなたの所属(運営?)する企業はいかがでございますか?(おわり)

長寿企業の共通点