脳科学の先生方が、雑誌やテレビに良く登場する。
この林先生も前回の北京五輪以来人気者。
私も「勝負脳」の本でファンになって以来、現在三冊目を読んでいる。脳力開発マップのススメ―凄い才能を自分で創る (NHK出版生活人新書)
この著作も、過去2冊と同じ路線と思いながら読み進んでいる・・・

今朝、プレジデントに掲載された林先生の記事がニュースになっていたので、いくつかの部分の抜粋と結論だけを引用させてもらった!「脳科学理論が解説。「集中力」が増す3つの仕かけ」

『結果を求めるあまり能力を発揮できない愚を避けるには、目標達成の「仕方」にこだわるのがいい。勝負に懸けるのではなく、達成の仕方に勝負を懸けるのだ。 そして、損得抜きの全力投球をする。
 結果を求めず、達成の仕方に全力投球するとき、人間は信じられない集中力を発揮する。ポイントは、「損得勘定抜きに」だ。損得勘定とは、実は、結果を求める気持ちにほかならないからである』

+脳の機能は「ゴール間近だ」と思った瞬間に低下し、それに伴って運動機能も低下する
+これは脳の「自己報酬神経群」という部位の仕業
+「自己報酬神経群」の集中力を維持し、活性化させるには工夫が必要だ
+人間は結果を求めると、持てる能力を十分に発揮することができなくなる。
+「敵に勝とう」と思った瞬間、能力にブレーキがかかってしまう。
+脳には「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という根源的な本能がある。
+3つの本能に逆らうことをやると、脳のパフォーマンスは急激に落ちる。
+「敵に勝つ」は「仲間になりたい」という本能に真っ向から逆らう考え方なのだ。
+北島選手へのアドバイスで難しかったのは、ブレンダン・ハンセン選手の存在。
+ハンセンは当時、100メートル平泳ぎの世界記録保持者で、最大のライバルだった。
+ハンセンとも水とも「仲間になれ」とアドバイスした。これなら、脳の本能に反することはない。
+さらに北島と平井コーチは「振り向いて電光掲示板を見た瞬間をゴールだ」と考える訓練を重ねた。

●point 1:ゴールを決めない
●point 2:コツやらない
●point 3:結果を求めない


 さてこれらを剣道の打突に応用し、みずからの(ぼけ)脳にどう指令したらよいのだろう・・・
脳の仕組みを理解しても「北島・平井」ペアのごとく、競技即した適用無しでは宝の持ち腐れ。

具体的に打突を「速く強く大きく」相手の隙に打ち込むには、何が大切か?
正直言って頭に浮かんでこないが、次のようなことはどうなんだろうな。
「結果を意識しない」・・・『「速く強く大きく」という結果を意識しない』ということかも

『天を突き刺すように振りかぶる』(「速い」「大きく」という結果を意識しない)
『相手の中心を竹刀がすり抜ける』(「強く」という結果を意識しない)

さらに打った後が大切だろう
「左足をすぐに右足につける」
「打った後、瞬時脱力が打突だ」
「残心を示し、打突が完結する」

ところが剣道は水泳と違い対人競技。
精神的な部分で相手のことを忘れても、直接的な体の接触がある。
相手の動きを無視し、自分のみ仕掛ける前後のことだけで事は運ばない。
さらに、私の場合何より相手を意識すると、打つ前に上腕・肩「バリバリと力が漲る」
いや「力んでしまう」という最大の欠点がある。

そうか、相手が人で敵だと思うといけないのか?
自然物だと思えばいいのかもしれない、さらに偉大な自然の一部だと思い、
風と遊ぶ、草木のざわめきと戯れる、そんな意識で相手を見る。

その中で、草木を断ち切る、それには「脱力→集中力→脱力」
風に揺れる、藁束をきろうとしたら、動きを捉え、意識を集中せねばならない。

いずれにしても、剣道は直接相手と対峙するからだれでも「力み」も出やすい。
そんな格闘系競技を楽しむ私、「勝負脳」のための答えは容易に発見できない。
すぐに答えなんかでない、それでいい。まあ、気楽に考えよう!

運動やスポーツは、ほとんどすべての脳神経や作業が集約されている
いま読み始めた三冊目の本の序章にそのようにある。
私は、そして剣友の仲間は、中年になっても運動、特に勝負のかかった競技をしている。
そして、そんな努力をして「脳の活性化」(=惚け防止<笑>)に取り組んでいる!
そのように考えて、胸を張りたいと思う。