帝劇公演『細雪』を鑑賞した。

舞台鑑賞に先立ち、東宝創立50周年記念映画として製作された、市川崑監督が映画化した作品を視聴して予習してから行った。

映画「細雪」 新品¥4,096より
 谷崎潤一郎の同名小説を名匠・市川崑監督が映画化したドラマ。ある旧家の4姉妹それぞれの一年間の物語を、三女の縁談話を中心に、四季折々の風物を織り交ぜて描く。昭和13年の春。京都嵯峨の料亭。旧家・蒔岡の4姉妹が花見の宴で一同に会する。長女・鶴子と次女・幸子はいまだ未婚の三女・雪子と末娘・妙子の結婚を気にかける毎日。おとなしい雪子は親類の勧めで次々と見合いをするが本人の気が進まず一向にまとまらない。一方、奔放な妙子も恋人が急逝し酒浸りになる……。

監督: 市川崑
出演: 佐久間良子, 吉永小百合, 古手川祐子, 石坂浩二
形式: Color, Dolby
リージョンコード: リージョン2 画面サイズ: 1.66:1
販売元: 東宝ビデオ
DVD発売日: 2004/03/26
時間: 140 分
ASIN: B0001BUDSM

市川崑監督が映画制作にあったって、時代考証 着物の保存状態を考えて
120もの着物を一から作ったそうです。
そんな着物達を眠らせるのは忍びないと、製作された一冊。
アマゾンの中古で購入できそうであるが、30年近くも前のもので程度はよくない。
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4010501014/ref=dp_olp_used?ie=UTF8&condition=used

『細雪』は美しい着物のでてくる映画としてはまずナンバー1ではなかろうか?
映画、映像美は「光と影」これは鉄則です。日本家屋の光と影を市川監督は鋭く表現しています。

製作:田中友幸、市川崑
監督:市川崑
原作:谷崎潤一郎
企画:馬場和夫
脚本:市川崑、日高真也
台詞校訂:谷崎松子
衣裳監修:斉藤寛
撮影:長谷川清
美術:村木忍
録音:大橋鉄矢
照明:佐藤幸次郎
音楽:大川新之助 渡辺俊幸

蒔岡鶴子(長女) 岸 恵子
蒔岡幸子(次女・中姉、なかあんちゃん) 佐久間良子
蒔岡雪子(三女・きあんちゃん) 吉永小百合
蒔岡妙子(四女・こいさん) 古手川祐子
蒔岡貞之助(幸子の婿)石坂浩二
蒔岡辰雄(鶴子の婿)伊丹十三

板倉 岸辺一徳
奥畑(啓ぼん)桂小米朝
橋寺 細川俊之

東宝創立50周年記念映画。ほかにも豪華な布陣。オールスターキャスト。
そこまでこだわらなくても・・・というほどに些細な点にも妥協を許さなかった市川監督の「本物へのこだわり」が感じられる作品です。そして彼が『細雪』をずっと映画化したかった、その願いがかなった、その意気込みとある意味執念のような丁寧さが感じられます。
この映画はたしかに蒔岡家の四姉妹が中心になって織りなす絵巻物のような話ですがいろんなことが起きます。
ほんとの中心人物ともいえるのはやはり谷崎自身のうつし身であるような(視点的にですよ)貞之助でしょうか。華麗な女性のなかにいて茫洋としているようで結構忙しいのである。
全員巧い俳優ばかりです。
いつみても「辰雄兄さん」の伊丹十三が巧くて巧くて最高です。そして風情風格という点では「富永の叔母」役の三宅邦子。往年の佳人テイストがそのまま船場の矜持を持ち崩さない老貴婦人という感じにぴったりでした。(姉妹の前で法事について苦言を申すのである)
イントネーションの指導もつきっきりのスタッフがそれぞれチェックしていたそうです。
着物の豪華さにも息を呑みます。関西の旧家から借り出した名品だけではまだ足らず、三松が衣裳協力して数多く新規に製作したそうです。とにかく「着物美」というだけでも凄い!
そして満開の桜の散るシーン、雪の舞い散るシーン。。。とにかく美しい映画です。
この映画の題字の「細雪」は(谷崎)松子夫人の筆です。

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「細雪のきもの」 絶版
市川崑 編著:谷崎松子 監修
160ページ
出版社: 旺文社 (1983/01)
ISBN-10: 4010501014
ISBN-13: 978-4010501016
発売日: 1983/01
商品の寸法: 26 x 21.4 x 1.6 cm